『噂』 by 荻原浩 : 時事ネタで小説を書くのはは危険だ、とても。
評判が結構高いこの作品だけど、正直、あまり高い評価を僕はつけない。理由は2つ
- 舞台背景が古臭い
- 最後のどんでん返しが拍子抜け
WOM、すなわち口コミを使ったマーケティングとかが出てくるんだけど、これがまたカッコ悪い。古い作品だからしょうがない、という人もいるかもしれないけれど、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』とかは、あんなに古い作品なのに、カッコ悪くない。登場人物が偽悪的に書かれたりしているのも浅薄な印象になる理由だと思った。
「きもさぶ」の最後も必然性を感じない。あれっているの?
ということで、読みやすいんだけど、その評価の高さが僕にはよく分からなかった。全く。