『迷路荘の惨劇』 by 横溝正史 : デジャブ??
個人的な作品評価
項目 | 星評価 | コメント |
---|---|---|
猟奇度 | ★☆☆☆☆ | 猟奇的じゃない方の金田一シリーズです。鼠のシーンはちょっと怖い。 |
謎難度 | ★★★★☆ | 密室トリックは分かるかもしれないけどヒント無しに真相にたどり着ける人っているの? |
よくある金田一度 | ★★★★☆ | 妖怪ばあさん、没落華族、洞窟探検、密室、過去の犯罪、と定番がばすばす登場 |
登場人物
Wikipedaに書いてあるんで、割愛。
本(Kindle版)にもついていたので存分に利用しましょう
- 作者: 横溝正史
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1976/06/07
- メディア: 文庫
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以下、ネタバレをある程度抑えた感想。
感想
妖怪っぽい婆さん、没落してプライドだけで甲斐性の無い華族たち、フルートを吹く男、犯人が捕まっていない過去の事件、洞窟探検と、どこかで見た設定、光景のオンパレード。密室トリックも、どこかで見た気がするんだけど…*1。井川刑事のキャラクタだけがちょっと異質な感じ。こんなに攻撃的で、存在感の刑事って珍しいような。金田一耕助のことも、馬鹿にしてます。
トリックとか、謎解きものとして楽しむのは難しいと思う。金田一耕助も何で真相が分かったか、ほぼ解説しないし。
ただ、最後はどんでん返しが繰り返されて、え、そうなの?あ、やっぱり?え、あんた、そうなの!って感じでした。
一行『迷路荘の惨劇』
迷路の地図がまさか布石になっているとは思わなかった。ってそりゃ迷路館の殺人!
豆知識
金田一耕助のパトロン、風間俊六は、『黒猫亭事件』や、『病院坂の首縊りの家』にも出てくるよ。こういうところにもファンサービス。
金田一名台詞
『ぼくはいうならば正義の味方、いや、つねに真理の味方というところかな』
うーん、かっこいい。で、突っ込み激しすぎッくす。
*1:知っている人、教えて