たたたた。

あんまりじろじろ読んじゃ嫌。

最近流行りの教育について思ったとある理系のつぶやき。

教育を語るならトレードオフを見よう! 経験学習vs系統学習 - コウモリの世界の図解

を見て、思ったことを適当に。ちなみに数学の教員免状を持っていますが、全く教育論も歴史も憶えていないです。

選択制は良い提案ではない。

そこで、経験学習vs系統学習への新しい答えの1つとして、「対象者によって分けてみたらどうだろう?」というちきりんさんの提案があるわけです。 うひょー! これ、めっちゃ良い提案だと思うんですけどーーー(ゝω・)v

僕は製品開発の仕事をしている。仕様を決めてる際に、もう、本当にしょっちゅう、ユーザごとに変更可能な設定つくったろかい!と思うことが多い。どういうユーザインタフェースが一番良いのか?色は?どの機能をサポートすべきか?ここで「ユーザの選択制」にするのは逃げだ。原則的には、良い解決案ではないとされる。

  • コストがかかること
  • ユーザの心理的負担となること*1

教育も同じで、学校教育は、コストを出来るだけ効率的に、国民に一定の知識を与えるか?のシステムだと思っていた。ので、選択制っていう解答はその方が議論のレベル下がっていないか?で、さらに、この提案は、この選択をどうするの?自分で選ばせるの?っていうのが疑問。選択制にするくらいなら、もともと必須じゃないんだから学校教育に入れる必要はないんじゃない?どうなんじゃい~

教え方の問題であって、内容の問題じゃない

それは、実際の教育現場を見れば分かります。さんすう嫌いの人間にとっては、「ジョーテイ足すカテイ掛けるタカサ割る2」を呪文みたいに唱えて覚えるだけの代物です。

それは教え方の問題。呪文化するから、数学的思考法が入らないわけであって、呪文化して教えずに皆を、

「2つの三角形に分けると底辺は平行だから、高さは共用計算すりゃ早いかー」と理解する人間

にするのが目的でしょう。ずびび。

トレードオフになっていない

ちきりんさんの例を振り返ると、

下から7割の人のための理科&算数教育 - Chikirinの日記

・リボ払いを選んだ場合の利子の額
・大半の人が選んでしまう住宅ローンの“元利均等払い”の恐ろしさ
とかを(台形の面積の計算方法や、ルート2=?とかを暗記させる代わりに)教えてほしいし、

台形の面積も理解できない小学生に、前者を教えるのはとても大変だと思うんだけど。少なくとも、僕はしたくない、ごめんなさい。え、そういう問題じゃない?

知らなくてもいいじゃん

皆さん、学習指導要領の変遷くらいはざっくり眺めてから記事を書いてよね。日本の理系のイメージを下げるのはやめて頂きたい。

別にいいじゃん、思ったこと言うくらい。知らなそうだったら、知っている人が教えれば。僕は理系なんだけど、知らないことを恥ずかしいと思うのは東大生。知っている人がいるんなら、聞けばいいって思うのが俺ら。自分だけが知っていることを増やせ、を教えられたよ。ぶちきれるのがよく分かんない。よっぽど何かに苦労しているのかもしれないけれど。おーよしよし。

*1:満足度を増す場合もある。文化にも依存する。