たたたた。

あんまりじろじろ読んじゃ嫌。

『インターネットは知力の向上に影響せず』なんてどうやって分かったんだろう

ネット上で以下の記事をみかけた。

インターネットは知力の向上に影響せずに多くの人は「そう思っているだけ」ということが判明 - GIGAZINE

どうやって、『インターネットは知力の向上に影響せず』なんて調査できるんだろう、と思って元論文を見てもそんなことは書いていない。『インターネットが知力の向上に影響しなくても、多くの人は「そうなったと思う」ということが判明』だったら分かる。

元論文はこれ。

http://psycnet.apa.org/?&fa=main.doiLanding&doi=10.1037/xge0000070

Evidence from 9 experiments shows that searching for information online leads to an increase in self-assessed knowledge as people mistakenly think they have more knowledge “in the head,” even seeing their own brains as more active as depicted by functional MRI (fMRI) images.

簡単に言うと、『インターネット検索することで、頭の中により知識があると錯覚し、知識への自己評価が高まる』という感じだ(適当)。詳細は有料だから読んでいないけど。この実験において、『インターネットは知力の向上に影響しない』ことは結果ではなく、実験の仮定にすぎない。

翻訳元サイトが悪いっていうことは知っている。

The Internet doesn’t make you smarter; you only think it does | Ars Technica

タイトルが、そのまんまだし。しかし、翻訳中に気が付かなかったのだろうか?それとも、僕の誤読なのだろうか?誰か、この記事の主張を正しく理解できた人は教えて欲しい。

強いて言えば、インターネットで強化されるのはトランザクティブメモリー=集合知であって、個人知ではない、それを個人知と誤解している、ということかもしれないけど、やっぱりそんなこと実験されていないな。