断食修行@成田山 新勝寺
行ってきました。恐らく日本で一般人が体験できる最もストイックな断食体験へ。3泊4日。これは少しでも興味がある人のための備忘録として、記録を残す記メモです。
断食修行は、参籠(さんろう)道場で行われています。祐天上人、二宮尊徳翁、倉田百三氏、歴代市川團十郎など多数の著名人が断食修行され、お不動さまの加持力をいただき、心願成就という御霊験を受けられています。断食道場での修行の目的は、お不動さまの御加護のもと、不動の信念と心身の鍛練を体得することにあります。
申し込み
HPには書いていないんだけど、一週間前には申し込む必要があって、さらには診察を受ける藤倉病院が開いている日じゃないと、開始できない。ので、思い立ったら、スケジュールを固める前に事前に打診しておくのが吉。
申し込んだ時に電話にて色々細かい指導をされると思うんだけど、要は「遊びじゃなく、修行なんだからそのつもりで来なさい」ということだと理解している。この気持は修行中も持ち続けることになります。
持っていくもの
絶対に持っていくべきもの
- 防寒具
季節によるんですが、これは必須。僕が行ったのは4月末、日中は汗ばむくらいの機構だったんだけど朝晩と、室内は非常に寒い。ので、寒さを防ぐための長めのパンツや、動きやすい上着は持って行きましょう。 - 筆記用具
色々書かされるので。忘れたら、借りれるのかは、不明…。 - 腕時計
携帯電話がないので、散歩中に時間を知るすべがない。
ぜひ持っていくべきもの
- 着替え
日数分持っていったんだけど、お風呂も入らないし、それほどいらないかも。少なくとも、上着(見た目)は参加者、ずっと同じ。で、それに突っ込む人もいなかったです。 - 歯ブラシ、歯磨き粉
食べないんだけど、やっぱり口中はやや気持ち悪くなります。 - タオル
体を拭くため。濡らす用と拭く用があれば十分、3本あればなにかと万全。 - 大事なもの
護摩の時に、差し出すと炙ってくれて、ご利益があります。大体カバンを出している。中に入っているのかも?
なくても良いもの
- 洗剤
あんまり着替えない。二層式洗濯機はあるけど結構ボロいので使うのは面倒かと。 - 髭剃り
僕は剃りませんでした。4日だから、大丈夫。剃っている人も、勿論います。 - 空のペットボトル
持ってきている人は多いんだけど、外にいる間くらいは、飲まなくても我慢できる。水はぬるくなると、悲しいほどまずく感じるので、途中で使うのをやめた。ちなみに、中身は捨てていきましょう。 - 水のいらないシャンプー
短髪の人は日中に水洗いすれば十分。長めの人はあった方がいいのかなあ…。確かにサッパリはします。安いものなんで、気になるならばどうぞ。 - ふくだけコットン
体を水拭きすれば十分。
準備、それは減食
と言いながら、僕の場合、しなかった。普通の生活していると、ちょっとむずかしいよね。ただ、前日の夕飯は抜いて、当日の朝は美容によろしいゼリー飲料だけを飲んで行った。ので、一応初日からガンガン空腹だった。周りの人も同じような感じっぽい。
大変なこと
散々、体験ブログに書かれているように断食よりも厳しいことがあります。それは…
- 寝れない布団
パンチの効いたせんべい布団。弾力?はあ?なにそれうまいの?という硬派な敷布団 + どっしり寝返りを許さない重厚な掛け布団のコンボにより、確実に安眠を防ぎます。これが最大の強敵。特にワシ、いつもふかふか布団、羽毛布団の快適睡眠生活だったから、本当にきつかった。 - ありあまる時間
日中の予定は5:30から朝護摩、6:30終了以上!って感じなんで、時間が余ってたまらない。6:00から外出禁止だし、寝て過ごそうにも、鉄の布団ブロック。現代社会にこんな贅沢許されるの?と昔の貴族ってこんなかんじなんかなあ、そりゃロシアンルーレット、するよね、とつくづく世の中の不条理さを感じることが出来る。
の2つ。
時間の潰し方
ということで、日中の時間の潰し方がポイントとなるんだけど、オススメ順に以下の通り。これは重要な情報!
1. 仏教図書館(毎日 9:00-17:00)
これ、最強。
漫画が十二分に置いてあって、いくらでも時間を潰せる。断食中はあんまりよく頭が動かないんで、小難しい本を読まずに素直に漫画で頭をカラッポにしましょう。僕は『無限の住人』と『MONSTER』を読みきったで!
欠点
- 修行っぽくないので、本来は避けるべき
- 月曜日は定休日。職員さんがいれば、入れてくれるんですが…。
2. ボランティアガイド(2時間)
これ、最高。
新勝寺には、ボランティアガイドの人がいて、説明しながら山内を回れます。
* 新勝寺の歴史、平将門征伐から始まったこと
* 平和の大塔の内部
* 市川團十郎と新勝寺の関係
* 水琴窟
とか、もういろんなことが聞けてとても為になる。いや、恥ずかしながら成田屋っていうのが、新勝寺と関係していることを初めて知ったよ。
欠点
- 基本、1回のみ。大事にしましょう。(ガイドさんが変わればいいのかな?)
3. 護摩(30-40分)
これ、最善。
せっかく成田山に来たんだから、朝護摩のみならず、出来るだけ護摩には参加したほうが良いと感じる。座る場所も、
- 向かって右 = 一番ポピュラー。ものを渡しやすい
- 正面 = 全体が見渡しやすい
- 向かって左 = 太鼓や読経をすっごく感じる
と、変えれば変えたでそれはそれは違った味わい。なお、朝護摩は大僧正さんがするんだけど、終身制なので、どれだけ体が悪くなっても死ぬまで続けなければいけないそうな…。
欠点
- やり過ぎるとさすがに飽きそう
4. 写経(1時間)
これ、最得。
普通の人だったら、2000円取られる写経をタダで出来ちゃうんだからやらない手はない。修行っぽくもあるしね。個人差はあると思うんだけど、大体1時間くらいで欠けると思う。毎日やれば、すぐに元をとれちゃう。
欠点
- やります、といっておく必要がある。
他に数息観とか、夕勤行とかあるんだけど、自分の自由に出来ないので、まあ、チャンスがあれば、やりましょう、という程度に。
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