たたたた。

あんまりじろじろ読んじゃ嫌。

『倒錯のロンド』 by 折原一 : 倒錯の盗作の…

いきなり、ヒント

折原一の渾身の叙述トリック。いや、まさに叙述トリックを楽しむための小説、という感じ。

謎のヒントはまず、タイトルにある。

ロンド形式 - Wikipedia

ロンド形式(ロンドけいしき、rondo)は、ある同じ旋律(ロンド主題)が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲の形式のこと。ロンドには「輪舞曲」(大辞泉大辞林では「回旋曲」)という字があてられる場合がある。

そう、何かが少しずつ変わりながら繰り返されているのだ。繰り返されているものは何なのか?と考えれば、なんとなく、謎に近づけるのではないだろうか?もう一つの鍵、である、○○◯が××*1は、かなり怪しい感じで明示されているしね。しかし、このようにかなりネタバレ気味にヒントを与えている割には、真相をピタリ当てるのは結構難しいんじゃないだろうか?少々、そんなのあり?気味な真相なので。

倒錯のロンド (講談社文庫)

倒錯のロンド (講談社文庫)

折原一ファンのための叙述ミステリ小説 ベスト20

これは自分のためのメモ。解説に載っているのだけど、解説を書いた結城信孝の選考なのだろうか?有名そうで、そうでもない気がして、なかなか面白いリストになっている。

国内編

作品名 作者
湖底のまつり 泡坂妻夫
百舌の叫ぶ夜 逢坂剛
弁護側の証人 小泉喜美子
アリスの国の殺人 辻真先
ロートレック荘事件 筒井康隆
三重露出 都筑道夫
新人文学殺人事件 中町信
捜査線上のアリア 森村誠一
誰にも出来る殺人 山田風太郎
私という名の変奏曲 連城三紀彦

海外編

作品名 作者
鏡よ、鏡 S.エリン
殺人交差点 F.カサック
死後 G.カリンフォード
シンデレラの罠 S.ジャプリゾ
心ひき裂かれて R.ニーリイ
歯と爪 B.S.バリンジャー
彼の名は死 F.ブラウン
殺す者と殺される者 H.マクロイ
殺人四重奏 M.ルブラン
死の接吻 I.レヴィン

*1:白鳥翔が二人