『絶望ノート』 by 歌野晶午 : 悲しい話、暗い話が苦手な人は読んではいけません。
あらすじ
僕はタチション中学生。イジメられる苦しみをノートに書いて、いじめっ子が死ぬように神様に祈ったら本当に死んじゃった!なんで?神様ってホントにいたんだ!?
こういう人にオススメ
暗い話を読んでも平気な人。
謎
- 神様の正体は?
感想
題名が全て。嫌な気持ちになりたくない人は読まない方がいいです。正直言って。中盤からは続きが気になって一気に読みたくなるくらいの魅力があるんだけど、そこまでは長い長い。加えて、読み終わった後の救いは無いです。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 文庫
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以下、フルスイングでネタバレ込み。
僕にはとっても珍しく、最大のしかけは途中で分かってしまった。気がついたのは、母親がお見舞いに行った時の違和感から。 あらすじは色んな人が書いているんだけど、この仕掛けに関してさすがにAmazonの表現はうまいな、と思った。というかBookデータベースなんだけど…。
Amazon.co.jp: 絶望ノート (幻冬舎文庫): 歌野 晶午: 本
中学2年の照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。
以下が、Amazon以外の例(悪気はないです。許してください。)
いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。
歌野晶午/「絶望ノート」/幻冬舎刊 - ミステリ読書録 - Yahoo!ブログ
中学二年の大刀川照音(しょおん)は、ジョン・レノン好きの父親の趣味でつけられた名前が きっかけで、同級生からいじめられるようになってしまう。何もかもが嫌になり、何度も神様に 祈りを捧げたが、どうにもならなかった。そして、彼は自らの『絶望』を日記に記すことにした。
違い、分かるかな?分かるよね?あらすじを書くのにも、気をつけないと(って、Bookのデータベースが途中で書き換わったのかな?)。
まあ、ほぼワンアイデアで書かれたような作品なんで、不満はいくつか。
- 副担任と主人公の関係について:名前で苦しんだ、って…。もう少し伏線があっても良かったのでは。
- 神様の名前について:なんか由来があると信じていました。
- 動画撮影について:これはさすがにいじめでしょ…。
- 金髪の上級生について:なんで出てきたのか、よく分からない。
結構分厚い本なんだけど、物語が動き始める、つまり神様の天罰が降ってきて人が死にだすのは中盤から。時間がない人はそこから読んでも大丈夫かも。