日本版TOEFLについて考えた
入試英語:民間が「日本版TOEFL」開発 来年から登場 - 毎日新聞
について、色々議論がされているんだけど、そもそもの目的をはっきりさせないと、議論が発散する。
政府の教育再生実行会議は昨年5月、米国の英語能力試験「TOEFL(トーフル)」を入試に活用するよう提言した
は、
大学は、大学入試や卒業認定におけるTOEFL等の外部検定試験の活用、英語による教育プログラム実施等の取組を進め、学生に実践的英語力を習得させ、海外留学に結びつける。
だと分かる。要は、目的は2つで、
- 実践的英語力
- 海外留学
だ。実践的英語力とは、恐らく日本人に足りない
- 会話能力
- 語彙力
だと思われる。要はこの3つを新テストでカバーできるのか?ということが論の原点になるべき。
- 会話能力:◯ 新テストはSpeakingも入ることにより、カバー
- 語彙力:△ 難しいので、という理由により新テストが作られたのなら本末転倒
- 海外留学:× 新テストは海外留学に通じない
ので、今のままではダメだなあ、と思う。ので、上記欠点をどのように解決するか、の議論を今後していく必要がある。具体的には
- 目標とすべき語彙力のレベルを明確化すること
- 海外の大学が、新テストでもTOEFLの代わりに受け入れるようにしてもらうこと
だと思うんだけど、これは特に後者が厳しそうだなあ…
後者を進めるんだったら採用する国を今後増やしていくのが有力な方針でしょう。目的はちょっと違うけど、IELTSの様な路線。アジア版統一英語テストか。
個人的には新しいテストは色々面倒なので、TOEFLで良くて、高いっていうんだったら一斉テストや、受験会場を提供することで、安くしてもらえるように交渉するのが良いと思った。まあ、してダメだったのかもしれないけど。
ちなみに僕はTOEFLを受けたことがあります。日本人の英語力、会話能力や語彙力については、思うこともありますが、それは別議論。