たたたた。

あんまりじろじろ読んじゃ嫌。

読んだ

『ジュリエットの悲鳴』 by 有栖川有栖 : ミステリーっぽくないバラエティに富んだ短篇集

こういう人にお奨め 短篇集やショートショートが好きな人。特に、阿刀田高とか、筒井道隆のようなちょっと不思議な話が好きな人。世にも不思議な物語が好きな人。 他の短篇集の名手に負けないくらい読みやすい作品群。 概要 8つの短編と、4つのショートショ…

『仮面舞踏会』 by 横溝正史 : 全く猟奇的ではない正統派推理小説の大長編。登場人物がこれでもか、と出まくりこれは記憶力への挑戦か?

個人的な作品評価 項目 星評価 コメント 猟奇度 ★☆☆☆☆ 全然猟奇性が無いです。この項目を創りだしたことをちょっと後悔… 謎難度 ★★★★★ 全ての事件の犯人を見出すことは難しい。金田一耕助も自信がなかった推理。 操婦人が凄すぎ度 ★★★★★★ 今までに無いキャラ…

『天使の屍』 by 貫井敏郎 : 90年代後半、中学生というものがどのように見られていたかの雰囲気が分かるミステリー

こういう人にお奨め テンポ良くミステリが読みたい人。ミステリに深いトリックなどを求めない人。ひと昔前の時代の空気感を味わいたい人。 はじまり 中学二年の少年がマンションから飛び降り自殺をする。少年は成績優秀であり、精神的にも強く自殺するような…

『三つ首塔』 by 横溝正史 : 横溝的ラブロマンスの異色作

個人的な作品評価 項目 星評価 コメント 猟奇度 ★★☆☆☆ 猟奇的っていうか、退廃的っていうか、エロチックっていうか、独特の雰囲気アリ。 謎難度 ----- 謎解きものではない!ラブロマンスです。 いちゃいちゃ度 ★★★★★★★ 美人お嬢様とダークヒーローのイ…

『迷路荘の惨劇』 by 横溝正史 : デジャブ??

個人的な作品評価 項目 星評価 コメント 猟奇度 ★☆☆☆☆ 猟奇的じゃない方の金田一シリーズです。鼠のシーンはちょっと怖い。 謎難度 ★★★★☆ 密室トリックは分かるかもしれないけどヒント無しに真相にたどり着ける人っているの? よくある金田一度 ★★★★☆ 妖怪ば…

『吸血蛾』 by 横溝正史 : さくさくと人が死んでいく金田一耕助の真骨頂...

個人的な作品評価 項目 星評価 コメント 猟奇度 ★★★★☆ 普通に出てくる狼男、アドバルーンで吊るされる脚、踊る脚など、ちょっと普通の世界と違うので、高めです。ピグマリオニズム(人形偏愛症)って言葉も初めて見ました。 謎難度 ★★☆☆☆ 登場人物少なめ。トリ…

『幽霊男』 by 横溝正史 : いや、吸血男じゃないの?

個人的な作品評価 項目 星評価 コメント 猟奇度 ★★★☆☆ 冒頭から包帯男、吸血シーンが登場!そして中盤でも生き人形が、これでもか、という感じに登場!活躍する少年探偵も色を添える。ただ、横溝正史ファンにはちょっとありきたりで物足りないかな? 謎難度 …

『リー・クアンユー、世界を語る』 - オバマ、クリントン、シラク、習近平が敬愛するシンガポールの伝説

気になった部分を抜粋 インドが台頭しないと、アジアは没落してしまう。それを阻止するためには、アジアでのインドのプレゼンスが必要だ。インドは番人として、東南アジアの小国の安全保障、政治的安定、経済発展に積極的に関与する存在となってほしい。 私…

『麻雀放浪記 激闘編』 - 何度読んでも面白すぎる快作

なんで麻雀放浪記はこんなに面白いんだろう? って、前作2つとおんなじように書こうと思っていたんだけど、実は正直激闘編はそこ迄面白いと感じない。好きな人には申し訳ない。 理由は多分、登場人物にそこまで魅力がないから。 激闘編は、新しいバイニンの…

『麻雀放浪記 風雲編』 - 何度読んでも面白すぎる快作

なんで麻雀放浪記はこんなに面白いんだろう? 僕が若い頃読んだ本の中で間違いなく五指に入る。 麻雀放浪記は四巻それぞれに異なる魅力を持つけど、風雲編は、これまた素晴らしい。 クソ丸とドサ子の関係性。 新天地、関西ブー麻雀の怖さ。 数々の癖のあるバ…

『麻雀放浪記 青春編』 - 何回読んでも引きこまれてしまう傑作

なんで麻雀放浪記はこんなに面白いんだろう? 僕が若い頃読んだ本の中で間違いなく五指に入る。 麻雀放浪記は四巻それぞれに異なる魅力を持つけど、青春編は、特に素晴らしい。 ドサ健とまゆみの関係性。 坊や哲のイカサマに対する気持ちの変遷。 底が見えな…

『女騎手』 - 愛を伝えるには表現力が必要なのか

読んだ時、この人、競馬好きじゃないんだろうな、と思った。 出てくる登場人物は全く魅力的じゃないし。 豆知識は参考文献のまんま、書いておきました!って感じだし。 しかし、プロフィールを見ると、競馬好きになっている… 魅力ある人物を書くって、どうい…

『悩みのるつぼ』 - 面白いんだけど、色々おかしくない?

時になるほど、って思って確かに面白いですよ。 でもおかしくない?って思うことも多々ある。 これを手放し絶賛する人とは友だちになれないなあ。 「スイッチ入るが遅くて……」 この相談者って、自分はもっと出来る! とか思っているからこういう思考になるん…

『ナックルボールを風に』

山際淳司の文章は、淡々と冷静で、登場人物がとてもかっこよく見える。 金田なんてエピソードはどう考えてもクズなんだけど、クールだ。 シーンを切り取るような描写。シンプルな文章。客観性の高い表現。しかしながら細かい心理描写。 何がこの雰囲気を産む…

『決断力』

高評価が正直、意外すぎる。 羽生さんが言っている、ということ自体には価値があるが、内容的には正直大したことを言っていない。 『決断力』というタイトルもピンと来ない。書かれているのは決断力だけではない。 ちなみに、読みやすさは満点です。 決断力 …

『長恨歌』

不夜城第三部、完結編。 Amazonではいま一つ人気がない。 ストーリーが単純で予想通り 主人公に魅力がない スピード感がない というのが主な批判意見。続編って難しいな、と思う。前作と同じようなことをすると1の意見が出て、違うことをすると3のような意…

『鎮魂歌』

2人の主人公の視点が交互に描かれる作品。 そのことに加えて、登場人物がどこか似通うせいか台詞が似ていて、誰の発言か、ぼうっと読んでいると、時々見失う。 スポード感のためか、退廃感のためか、文章は簡潔だし。 例えば、「首を振った」=否定ってとっ…

『不夜城』

乗せられて買った本の一冊。紙で読んだことあるんだけど、全く内容忘れてた。 もっと長いかと思ってたら、三巻で終わりなんで、続編も買ったよ。 新宿鮫とは、そこが違う。 不夜城 (角川文庫) 作者: 馳星周 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1998/04 メデ…